四国でも最古の医学部である徳島大学出身の板東浩医師が関係者や文献に当たり阿波の医療界の歴史に名を刻む“名医”の功績やエピソードを綴る書。
江戸時代に遡り、現代に至るまで連綿と受け継がれる医療水準の高さはどのような人物たちによって支えられてきたのか。阿波の医療の特徴とはどのような部分に存在しているのか。徳島県出身の板東医師独自の視点も加えながら、医師らの足跡をたどりつつ、数々の資料も読み解いていきます。
書籍として読むばかりではなく、上質な紙と意匠の書としておりますので調度品のように本棚に飾っていただき、日常風景に阿波の歴史を薫らせるのもよいかもしれません。徳島県の医療に関わる方にはぜひ手に取っていただきたい一冊となります。
【前書きより】
「ごあいさつ」
徳島大学医学部同窓会青藍会・広報
板東 浩
私が徳島大学を卒業した1980年代、小野良一先生が青藍会会長を担当(1981-1987)されておられ(大神子病院院長/理事長)、公私ともに大変お世話になりました。その後、青藍会で広報を担当させて頂いております。その中で、大学の歴史に関わる委員会にも配属され、いろいろな史実を調べました。その流れから「阿波の名医」その魅力を紹介させて頂く機会を得ました。その中で思い出深いものがあります。当時は今のように簡単に情報が得られず、書籍を注文して数週間待ったり、写真1枚を撮影するために県立図書館へ通ったり、しばしば取材に出かけました。
このたび、いままでご紹介した阿波の名医について、まとめさせて頂くことになりました。その人数は、江戸時代末期から最近に至るまで39人に至ります。本企画について、長い期間にわたりご理解ご協力を賜りました青藍会会長や広報委員会など関係者の先生方に対して、御礼を申し上げたいと存じます。
この小さな冊子ですが、記述した中には先人の大きな意志が含まれております。今後、これらの情報が何かお役に立つ機会があり、徳島の名医が果たした業績や功績が広く周知されることがあれば幸甚に存じます。
令和四年(2022)1月吉日
板東 浩 拝
【著者プロフィール】
板東 浩 Hiroshi Bando
内科医/日本プライマリ・ケア連合学会2017年学術大会・大会長
医師のほか、ピアニスト、アスリート、エッセイストとしても活動する。ECFMG資格を取得し米国で臨床研修。米国内科学会(ACP)の上級会員、ACPボランティア&地域賞受賞(2011)糖尿病の学術雑誌Diabetes Research- Open Journal(DROJ)の編集委員。日本抗加齢医学会、日本音楽療法学会などの評議員を務める。1981年に徳島大学医学部を卒業。M.D. The President of Primary care Conference 2017.
出版社 : ステラ・メディックス(2022/1/25)
発売日 : 2022/1/25
言語 : 日本語
単行本 : 98ページ
ISBN-10 : 4910133003
ISBN-13 : 978-4910133003